静岡がんセンター

大腸外科

 衣笠祐介 先生御侍史

 賀川弘康 先生御侍史

 

Case Reportに対するご返事拝見いたしました。下記のごとくに考えます。

 

1. サリドマイド使用の件は本人より、貴院より連絡がなかったとの記述があります。

 

患者さんと貴院の医師との信頼関係が十分形成されておらず、他医での加療を伝えることが躊躇されていた事に起因します。過去に他医での加療を伝えたところ、静岡がんセンターではもうこれ以上診ることができないと診察を断られた例が私の知る限り多数例ありました。中には土下座までして診療の継続を願い出た患者さんもおりました。そのような状況下では他医の話をすることは無理でしょう。セカンドオピニオンで私のところに来た患者さんは多数おります。静岡がんセンターに対する不満を処理するのも私の仕事でした。患者さんを本当に診察していれば、化学療法をやっている者にとって、他医での加療の有無は把握できたでしょう。

 貴院より連絡がなかった

 患者さんは静岡がんセンターには知らせてくれるなとのことでした。

 医師の守秘義務をどう考えるかお知らせください。

自分たちの診療過誤を他者に押し付けるあまりにも無責任な回答と考えます。

 

2.手術適応

化学療法の奏効率と手術適応は相関しいていると考えます。化学療法の技量が高ければ、かなりの進行癌でも手術適応範囲内に持ち込むことができるとおもいます。○○○さんの例においてもXEROXで効果がなく本院の化学療法において肝臓切除が可能になったと考えます。さらに肝切時の出血も抑えられると、私がおこなった他の手術では感じました。低奏効率の化学療法では手術適応は制限されます。私は文献及び私の経験をもとにした術後の化学療法をお示ししたつもりです。手術的適応の可否に対する判断および返答はあまりにも静岡がんセンターとしては低レベルなものと考えます。

 

3. Case Report

医学におけるCase Report の意味合いは事実を医師に伝えることにあると思います。都合不都合は関係なく実施された事項を忠実に他の医師に伝えることです。実施された事柄が有効であろうと無効であろうと事実に基づいて文献を引用して報告することにあると思います。実施されなかった事項に関してのCase Reportの存在意義はありません。否定的文献を提示して症例報告をすることは奇異なことです。Case Reportの意味合いを再度お考えになることをお勧めいたします。その際実態を示すため実名を記入することは有意義と考えます。